危険なネットワークビジネスの仕組みを解説

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インターネットのイメージ画像 大学生の必須知識

スマホを見てほほ笑む女性

TwitterやInstagramで突然、知らない人からフォローやいいねが来る、気になってプロフィールをみてみると…、


ネットビジネスアカウントの参考画像


「自由に稼いで生きていきたい人」「マルチ✖ 情報商材✖ 合法〇」「寝ている間で50万稼ぐ」などと書かれおり、初めて見たときはなんだこれと思ったのではないでしょうか。これはビジネス系アカウントと呼ばれる、「ネットビジネスで大儲けしよう!」と謳っている詐欺まがいのアカウントです。中には、ちゃんとしたコンテンツもありますが、大半が信用してよいのか分からない、法的にグレーな内容ばかりです。

今では、ものすごく増えたので、またこれかとスルーしている人が大半だと思いますが、

当記事では、こういったビジネス系アカウントがどのようにして利益を出しているのか、ネットワークビジネスの種類とビジネスモデルについて解説したいと思います。

※当記事の指すネットビジネスとはビジネス系アカウントの手法(ネットワークビジネス)を指しています。そのため、普通の個人ブロガーや個人アフィリエイターなどは含まない点を、誤解の無いようにご注意ください。

 

ビジネス系アカウントのビジネスモデル

怪しいスーツ姿の男性

ほとんどの手口で共通していること

今ではあの手この手で多様化しているネットワークビジネスですが、それらに共通している点は以下の3点です。

  1. 人を集めてお金を稼ぐ
  2. 元締め(師匠)がいる
  3. お金を稼いでいるアピールをする

ビジネス系アカウントでは必ずといっていいほど、このような手口で行われています。

①人を集めてお金を稼ぐ(ネットワークビジネス)

ネットワークビジネスとは、マルチ商法・MLMなどの連鎖販売取引の総称です。これらは法律上、違法ではありません。連鎖販売取引とは商品購入者を販売員として勧誘し、別の購入を斡旋することで広告費を掛けずに商品を広げる手法です。近年では、インターネットを利用した情報商材の連鎖販売取引などが該当します。

共通点の一つ目、「人を集めてお金を稼ぐ(ネットワークビジネス)」とはどういうことか。その仕組みは二つあります。

  • 新規参加者に高額な情報(もしくはコミュニティ参加費)を売りつける
  • 紹介手数料をもらっている

ビジネスモデル関係性ビジネス系アカウントは基本的に資産がありません。そのため、「情報を売ってお金にする」方法をとっていることがほとんどです。法律上、情報や知識の売買は違法ではありません。例えば、英会話教室なども英語の知識や情報を売っているビジネスと言えますよね。

ではなぜ、ビジネス系アカウントは問題があるのか。それは売っている情報の価値が金額に見合っていないからです。いわゆる超コスパが悪いものを悪いとわかって提供しているからです。

紹介者は「将来、安定した収入が欲しいとは思わない?」「不況になっても副業としての収入があれば安心できるよ」と不安を煽ったあと、「必ず儲かる」「先行投資だ」「数カ月で元が取れる」などと商材のアピールをしてきます。しかし、日本の法律で、「景品表示法…実際の品質よりも優れていると誤解させるような広告は「優良誤認表示」として禁止する」とあるようにこの行為は、犯罪行為です。

ちなみに、買わされるものについては、「稼ぎ方」という抽象的な情報を売る場合もあれば、株で必ず儲かる方法を売る場合、コミュニティに参加することで稼ぎ方のコンサルを受けられるサービスを売るなど多種多様です。(これらの種類については以降の章にて詳しく解説します)

 

また、ビジネス系アカウントは新規ビジネス参加者を連れてくることで連れてきた人が紹介手数料を貰っています。この行為自体は違法ではありません。しかし、紹介手数料は違法な手段によって稼がれた部分から支払われているため、限りなく黒に近いグレーな収益です。

②元締め(師匠)がいる

共通点の二つ目は「元締め(師匠)がいる」ことです。必ずといっていいほど、先輩や師匠と呼ばれる存在が出てきます。ビジネス系アカウントとやりとりすると、「会って話をしてほしい人がいる」「自分より詳しく説明できる人を紹介する」という流れになります。その人たちの特徴として

  • ブランド物を身につけている
  • 読心術、心理学にたけている
  • 話してみるといい人っぽい

などが挙げられます。師匠と呼ばれる元締めは読心術、心理学のプロといっていいほど手慣れています。雰囲気から話し方まで計算されつくしており、「怪しそうと思っていたけど案外信用できそう」と一種の安心感まで覚える人もいるでしょう。それが彼らの狙いです。騙されないように気を付けてください。

③お金を稼いでいるアピール

参考画像↓

お金を稼いでいるアピール

ビジネス系アカウントは、しばしば、ブランド物を買ったり、焼き肉にいったり、旅行したり、〇十万稼げたり、皆が羨ましがるような投稿ばかりしていることでしょう。

お金を稼げているアピールする理由として、商品価値が低いビジネスだからです。

皆さんが買い物をするとき、例えば、服を買うときにどういった基準で服を購入しますか?「デザインがいい」「着心地がいい」「価格が安い」など、服のポテンシャルで判断するはずです。ビジネス系アカウントの販売提供する情報(サービス)はいわばアピールする商品価値がないのです。しかし、商品をアピールしなければ、誰も購入しません。そのために、儲かっているアピールで間接的に商品価値を担保せざるを得ないのです。

危険なネットビジネスの種類一覧

投資系

株価の動き

株・FX・仮想通貨型

株・FX・仮想通貨取引の予想ツールを販売する情報商材型のネットビジネスです。「AIが予想してくれるから絶対に損しないタイミングで予想できる」「70%以上の確率で儲かる」「半年もすれば元をとれる」というようなキャッチフレーズで数十万のツールを勧めてきます。現状、AIが予想しても確実に株価を予想するツールはありません。また、基本的にツールを購入後、購入者コミュニティに参加することになり、その際に紹介料で稼ぐTwitterネットビジネスの方法を教えられるようです。※ツールに関しての補足ですが、大手証券会社など信用のある会社が良心的な価格でAI分散投資ツールを提供していますので、こちらを使うことをお勧めします。

プロのアドバイス型

こちらは株・FX・仮想通貨取引で、AIではなく、取引歴が長い自称・プロのトレーダーにアドバイスがもらえるネットビジネスです。「この人に教われば失敗しない」「いつでもLINEでプロに相談できるから初心者でも安心」といい、高額なメンター料(もしくは会費)を払う形式です。有名なトレーダーは無料相談会をやっていることもあるので、高額な料金を払った分のパフォーマンスが得られるかは想像に容易いです。

株のセミナー型

株・FX・仮想通貨取引ははじめるまでに専門的な難しさがあります。その専門知識を共有するセミナーを開催し、上記の二つである、高額なAIツールや会員制コミュニティに誘導するネットビジネスです。初回セミナーが無料であるため、参加者がそれなりに多いことが特徴です。

ブログ・アフィリエイト系

ブログを書いている画像

ブログ・アフィリエイト型

ブログやアフィリエイトで副収入を得るためのサイトをパッケージ化し、販売するネットビジネスです。「Web制作の知識がなくても大丈夫」といい、パッケージサイトを高額で販売します。ブログやアフィリエイト自体に違法性はありませんが、ブログやアフィリエイトは初心者でも少し調べれば自分で始められるほどハードルの低いものになっています。ぶっちゃけると、パッケージサイトで他サイトとの差別化は難しく、収益化は見込めないです。

ゲーミングアフィリエイト型

ゲーミングアフィリエイトとはオンラインカジノを紹介することで成功報酬をもらうアフィリエイト型ネットビジネスです。しかし、前提として私たちの住む日本では公営以外の賭博を禁止する賭博禁止法が制定されています。それはもちろん、オンラインカジノも例外ではありません。こちらも上記の二つと同様に高額なパッケージサイトを販売したり、セミナーで人集めをしています。

SNS系

SNSアイコン画像

フォロワー集客型

Twitter、Instagramなどのフォロー機能を駆使してSNSマーケティングを行なう手法を販売するネットビジネスです。近年、SNSマーケティングは需要の高まりを見せていましたが、現在は供給過多ともいえる状況です。いわゆる市場価値の下がった情報商材の高額販売なので、景品表示法違反に該当します。基本的にビジネス系アカウントでフォロー数が多いのは、より多くの人を集めるためランダムに人をフォローするツールを用いているからです。

セミナー開催型

株・FX・仮想通貨のセミナーと同じく、SNS運用に関するセミナーを開催し、上記のビジネスにつなげるネットビジネスです。このセミナーで主催者のフォローを参加者に推奨するのでセミナー主催者はビジネス系アカウントのわりにフォロワー数が多い場合があります。しかし、その数字だけで信用してしまわないようにしましょう。

カモリスト型

SNSのビジネス系アカウントに連絡をしてきた人の情報を他のネットワークビジネス系の人向けに売ることで利益を出すビジネスです。騙されやすい人(カモ)のリストの作り方は、DMに反応した人やリンクをクリックした人なので、突然ビジネス系アカウントのフォローが増えた人は今後DMなどを無視するようにしましょう。

物販系

amazonで購入

メルカリ型

国内大手オンラインフリーマーケットのメルカリに関する収益の出し方を高価な情報商材として販売するネットビジネスです。メルカリは手数料が高く、マーケティングを行なったとしても利益を上げることが難しくなっているので、情報の価値分を取り返すのには数十年かかるかもしれません。

Amazon転売・ヤフオク型

大手物流会社のAmazonの出品サービスやYahooのヤフーオークションを利用し、需要供給バランスを利用して利益を出す方法を高価な情報商材として販売するネットビジネスです。こちらもすでに転売ヤーの数が増えてしまったため、利益を出すことは難しいです。

体験談:筆者が実際に体験したネットビジネス

中学の同級生から突然LINEが…

2020年5月の出来事です。(かなり最近の話…。)

突然、中学の同級生からのLINEで、「近況報告と就活や将来のことについて話したいからご飯に行こう」と連絡が。しかし、さすがに怪しく思ったので、「コロナで自粛してるから無理!Zoomにしよう」と返すと、「対面でしか分からんこともある!」と訳の分からないことを言い出したので、「絶対に会わない。話ならZoomで済ませて。」と押し切りZoomで話をすることに。

近況報告を互いに済ませるとここぞとばかりに、「将来、資産形成とかしときたくない?仮想通貨で絶対に儲かる話があるんだけど」と持ち掛けてきました。話を受ける気はなかったが、内容を聞いてみると、「6~7日間お金を預けたらAIが自動運用して10%くらい儲かる話なんやけどどう?」と聞かれ、やめとくと答え、すぐにZoomを切断しました。


実はこの手法、よくあるネットワークビジネスの手法ですが、詐欺罪に問われる可能性があります。当初の目的「近況報告」と誘い出し、「ネットワークビジネスの勧誘」に持ち込むのは違法行為です。そのため、勧誘する側は事前に勧誘することを明確に伝えておく必要があります。

Twitterのビジネス勧誘に乗った話

私が高校2年生の頃の話。

Twitterでよくあるビジネス系アカウントの中でもやけにフォロワーと仲の良いビジネス系アカウントを見つけ、DMが来たので、一度会うことに。難波のオシャレで落ち着いたカフェで会うことになり、行ってみると自分より3つ上くらいの若い人がいい服をきて、例のごとく、儲かる話を持ち掛けてきました。SNS系のアフィリエイトの情報商材の販売で「本当は13万だけど、高校生だから8万にしてあげる」と買うとも言っていないのに値引き交渉されました。怖くなって、「ごめんなさい、急用ができたので帰ります。」と半ば無理やり、解散し、即SNSをブロックしました。後々調べてみると、フォロワーと仲が良かったのは、コミュニティの方と自作自演で盛り上げていたようでした。また、若い人は親に買ってもらったものをあたかも、自分のビジネスで買ったようにアピールしているようでした。


高校生からでも容赦なく巻き上げようとする社会の闇を感じた体験でした。みなさんも同じような思いをしないように気を付けてくださいね。

まとめ

危険なネットワークビジネスの仕組みとして

  • 人を集めてお金を稼ぐ(ネットワークビジネス)
  • 紹介料をもらっている

特に、情報商材なくお金を稼ぐのがねずみ講と呼ばれ、情報商材の価値を誇張すると詐欺罪や景品表示法違反となり、どちらも犯罪行為になりますので、皆さんは騙されないように気を付けてくださいね。

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