「仮想通貨は定額積み立てて持っとくだけ(積立ガチホ※といいます)」
「暗号資産はもっと価値が上がるから今すぐ始めたほうがいい」
(※ガチホ…ガチホールドのこと。一度購入したら手放さないこと。)

そういう情報を得て、取引口座を開設したのはいいけれど、本当にこれでいいんだろうか??
取引口座を開設し、取引をはじめたばかりの私は思いました。
「本当に暗号資産は積立ガチホでいいのか?」
現在、多くの暗号資産に関する書籍が出版されていますが、ほとんどの書籍に「ビットコインは積立ガチホでいい」と書かれています。
しかし、それは本当なのでしょうか。私は「すべての人が積立ガチホではダメだ」と考えます。
この記事では、「暗号資産を買うなら積立ガチホじゃダメな人がいる。その理由」について、考えた根拠と共に解説します。
▼この記事の内容▼
- 暗号資産を買う目的
- 積立ガチホではダメな人の条件
- なぜ積立ガチホがダメなのか
目次
そもそも何のために暗号資産を買うのか?
暗号資産に投資した方は今一度、何のために暗号資産を買ったのか、考えてみてください。
なぜ暗号資産に投資をする?
「価値が何倍にも膨れるから」
「新たな決済手段として普及するかも」
「市場成長率が高そうだから」
など、理由は様々ですが、ほとんどの人は「お金を儲けたい」から買っているはずです。
では、質問です。「その投資でいくら儲けたい」と考えていますか?
その投資でいくら儲けたい?
仮想通貨に投資を始めたばかりの人は、投資利益の目標額を設定していない人が多いと思います。
しかし、漠然と投資をするよりも、明確な目標額を計算しておくことで、必要な投資額、いつまでにいくら儲けるのかを決定できます。
仮に、1000万の利益を出したいとなると、120万円投資→0.24コイン買えます。
(ビットコインの現在価格は4,700,000円を基準に計算。2021年2月11日現在)
ある暗号資産アナリストの分析では、ビットコインが10年以内に1コイン5000万円になるともいわれているため、
0.24コインの価値は1000万円程度になります。
つまり、1000万円儲けたい人は、0.25コイン程度を保有できればよいということが分かります。
積立ガチホがダメな人
毎月の投資額と投資で得たい利益が確定した際に、積立ガチホではダメな人が出てきます。
▼ガチホがダメな人の条件▼
- 現在、毎月の投資額が足りない
- 今後、10年以内に収入が大きく増える見込みがない
つまり、「現在、そして10年以内に収入が少ないままな人」は積立ガチホだと投資メリットが少ないのです。
現在、毎月の投資額が足りない
投資で儲けたい利益を計算後、投資額が決定したが、現在の収入では投資額を出せない人が当てはまります。
例えば、以下のような人です。
- 学生
- 誰かの扶養に入っている
- 世帯年収が少ない
- 生活費が多く、投資に回せない
今後10年以内に収入が大きく増える見込みがない
仮想通貨の価値が安定するまで、約10年近くかかると仮定した場合、その10年以内に投資に回せるお金が増えない人が当てはまります。
- 昇給しにくい職業である
- 仕事の成果が給与に現れにくい
- 不安定な職業である
パート、アルバイト、非正規雇用は当てはまりやすいと思います。
では、なぜこれらに当てはまる人が積立ガチホではダメなのか、その理由を解説したいとおもいます。
積立ガチホじゃダメな理由
私が積立ガチホではダメだと考えるのは、「投資リスクと得られる利益が釣り合っていない」という考えがあるからです。仮想通貨の投資リスクを正しく理解するためにもこちらの記事をご確認ください。
価値上昇後の利益が少なくなるから
ビットコインの価値上昇率は2ヶ月で200%以上と、とてつもない上昇速度です。ビットコイン投資は価値の上がり切る前に出来るだけ多くのコインを持っておくことで、大きな運用利益を生む投資方法です。しかし、投資額が少ない方は保有コイン量が少なくなります。つまり、価値が上昇しても、生じる利益が少なくなります。
言葉だけの説明だとわかりにくいので、参考例をご用意しました。
(実際、ビットコイン価値は上昇し続けるため、購入できるコインは0.7コインよりも少なくなることが予想されますが、計算の都合上、価格を固定して計算しています。)
左の例では、月3万円で年間36万円、10年間の投資総額が360万円の人の場合です。
この場合、1コイン5000万円と仮定すると、0.7コインで3500万円の価値に上昇します。
利益は3500万ー360万=3140万円になります。
一方、右の例では、月10万円で年間120万円、10年間の総投資額が1200万円の場合です。
この場合、2.5コインで1億2500万円の価値に上昇します。
利益は1億2500万ー1200万円=1億1300万円になります。
360万円→3140万円(約7.7倍)
1200万円→1億1300万円(約8.4倍)
つまり、投資額が大きい人ほど、成果が大きくなりやすいのです。
長期間投資は投資価値が減少するから
投資額が少ない人は、小さな額をコツコツと積み立てていく方法を取らなければなりませんよね。
しかし、暗号資産投資における長期積立投資は大きなデメリットがあります。
それは暗号資産の長期間投資だと、投資価値が大幅に減少するからです。
暗号資産の通貨価値は指数関数的に上昇しています。そのため、投資期間が長くなるほど、買えるコイン数が減少していきます。
つまり、月3万の投資を1年間繰り返すよりも、初月に36万の投資をしてしまう方が、利益を得やすいのです。
仮想通貨は最終的に価値が上昇しなくなる可能性があるから
積み立て投資の基本として、「中長期的に成長するものに投資する」必要があります。
仮想通貨の価値が上昇し切っていない現在、長期的に仮想通貨の価値が上昇し続けるのは間違いないでしょうし、積み立て投資という考えに至るのも分かります。
しかし、より長期的な視野で見てみると話は変わってきます。
知っている人もいるかもしれませんが、ビットコインは、貴金属の「金」をデジタル上で再現する目的で作られたものです。
金の価格は上昇し続けているわけではなく、価格は安定しています。金は、法定通貨の信用が失われた際に、価格が上昇する、「資産の避難所」的な役割を担っているわけです。(参考:金属.JP 様サイトより過去の国内金相場推移)
ビットコインは、有事の際の新たな「金」を電子データとして再現したもので、超長期的な観点で行くと、ビットコインの価格は金より安定するかも知れません。
繰り返しますが、積立投資は「成長するものに投資する」のが基本です。価値が安定した仮想通貨に、資産の分散としての価値はありますが、積立投資としての価値は少なくなります。
以上の理由から、仮想通貨投資は積立ガチホに依存してしまうのは不味いことが分かったと思います。
では、どうすればよいのか
ここまでの話から、ガチホが絶対的に正しいとは限らないことをご理解いただけたと思います。
では、ガチホ以外にどういう対処をすればよいのか、オススメの方法をご紹介したいと思います。
積立ガチホ以外のオススメの方法
「積立ガチホが良くない!」と言っておいて、代替案を教えないというのも酷なので、積立ガチホ以外で暗号資産を運用するオススメの方法をお教えします!
また、デイトレードをするとなると、買付手数料や入金手数料が無料の取引所を使う必要が出てきます。
もし、買付手数料がかかる取引所を利用している場合は、すぐにでも取引所を変更することをオススメします。
デイトレード・積立ガチホのどちらをするにしても、買付手数料がかかる取引所で利益を出すのは大変です。
買付・入金手数料が無料の取引所をまとめましたので、必要な方は口座開設してください。
▼買付・入金手数料が無料の取引所一覧▼
【Coincheck】
取扱暗号資産数15種類!現物取引なら出金手数料以外無料。スマホ対応ページでアプリもあり、使いやすさNo.1の取引所。
▼公式ページは以下のリンクから▼
【DMM Bitcoin & GMO Bitcoin】
仮想通貨取引手数料、即時入金手数料、出金手数料、送金手数料全てが無料の取引所。DMM、GMOともに取扱暗号資産数は11種類。
▼公式ページは以下のリンクから▼
まとめ
多くの書籍では、仮想通貨積立ガチホを推奨していますが、この記事ではそれとは違った考え方について解説しました。
ざっくりまとめると、
- 仮想通貨の価値上昇スピードは速い
- 仮想通貨の価値は最終的に安定する
という性質から、
「投資できるお金が少ない人」「今後10年以内に収入が大幅に増えない人」は積立ガチホには向かないというお話をしました。
そして、それらに当てはまる方はガチホ以外の方法で利益を出す必要があるということでした!
まだまだ先が分からない仮想通貨ですが、私たちの日常に馴染む未来は、そんなに遠くない未来かも知れませんね、、!!
ここまで、お読みいただきありがとうございました。
コメント